肩の引っ掛かり症状ありませんか?
2024年01月15日
肩峰下インピンジメント症候群について
肩峰下インピンジメント症候群という名前に聞き覚えはありますでしょうか?
名前として聞いた事がなくとも、症状として抱えている人が多いかもしれません。
これは、肩を挙げていく中で肩の関節の中で引っ掛かりの症状や同時に痛みを伴うものになります。
この肩峰下インピンジメント症候群とは、肩の動きで中に存在する組織が繰り返しぶつかり合い炎症症状を生じるものになります。
具体的に何がどうなっているのかというと…
上腕を外転する過程で、上腕骨と肩峰の間に腱板の一部や肩峰下滑液包などが挟み込まれ、繰り返して刺激が加わると滑液包に浮腫や出血が起こります。安静にすると、この変化は正常に戻り症状は軽快しますが、動作の反復によっては症状を再発し慢性化することもあります。
進行した場合、時に腱板の断裂を引き起こしたり、肩峰下に骨の棘が出来たりして痛みがなかなか取れなくなることもあります。
この「肩峰下インピンジメント」は、肩峰と上腕骨頭あるいは大結節との間で挟まりやすい「棘上筋腱」に発生しやすいものになります。
どうして起こるの?
基本、繰り返しのストレスによって、炎症を引き起こしますが、肩のインナーマッスルやアウターマッスルのアンバランスにより、肩甲上腕関節のバランスが崩れる事により衝突を起こしてしまったり、生まれつきの骨の形の場合や、加齢変化などによっても発生します。
例えば…
スポーツで言えば、野球の投球動作やテニスのサーブ、バレーのアタックなどのオーバーハンドの動きを行うアスリートに多いとされています。
投球動作では、コッキング期と呼ばれる肩関節が最大外旋するところから、内旋動作に向かう際に擦れて発症します。
症状
肩を上げていくときに、ある角度で痛みや引っ掛かりを感じ、それ以上に挙上ができなくなります。また上げた時、あるいは上げた所から下ろしてくる時に60~120°の間で強い痛みを感じる事があります。
他にも、、、
- 肩を横に上げると痛む
- 夜にズキズキ痛む(状態悪い時)
- どの方向の動きも辛い
このような症状が出てきます。
治療法
投球動作など、痛みを感じる動作を避ける事が治療の基本となります。
場合により、温熱療法や注射による対処を行うこともあります。なかなか治らない場合は手術を行う事で改善を目指すケースもあります。
この症状の大きな原因として上腕骨頭の変位が大きな原因となり
- 関節拘縮
- 筋機能不全
これらに対して問題があるため、その機能改善を行う事が重要となります。
→ 上腕骨頭の求心位を保たせる作用の腱板筋群の機能低下
→ 上腕骨頭を上方に変位させる筋、前方に変位させる大胸筋などの収縮
を改善してあげることで、正しいポジションで肩関節を使うことができ痛みの改善へと繋がります。
特に、上腕骨頭の求心位に働く筋肉として重要なのが、「肩甲下筋」です。
この筋肉が機能低下を起こしてしまう事によって、関節のバランスが乱れ正しいポジションでの運動ができなくなってしまいます。
菊川駅前整骨院では、そういった筋肉の機能障害に対してi-care式整体治療で筋肉を緩め、関節の動きを整えて正しいポジションで使えるように治療を繰り返していきます。
その他にも、ストレッチやトレーニングの指導も同時に行い、再発予防まで努めていきますので、肩の機能障害でお悩みの方がいましたら、一度ご相談いただければと思います!