頚椎椎間板ヘルニアについて

2024年02月23日

頚椎椎間板ヘルニアについて

こんにちは!菊川駅前整骨院です。

みなさん、ヘルニアという言葉はよく聞くと思いますが、どんな状態か知っていますか?

そもそも、「ヘルニア」というのはラテン語で「脱出」を意味する言葉から始まっております。

その由来のとおり、脊柱に存在する「椎間板」という組織が外に飛び出し、周囲の神経・脊髄を圧迫し様々な症状をきたす病気です。

 

今回は「頚椎椎間板ヘルニア」についてお話ししていきます。

 

そもそも、頚椎の機能とは何か?

 

頚椎にはいくつかの機能があります。

  • 頭を支える支持機能
  • 頭を動かす運動機能
  • 神経組織を保護する機能

特にこの中でも①と②をするために重要なのが椎間板と椎間関節になります。

 

そもそも椎間板って何?

椎間板とは、髄核とそれを取り囲む線維輪からなるものになります。


これは、水分を多く含む組織であり、特性として衝撃吸収能力を持ちます。

 

 

ヘルニアの原因は何か?

 椎間板が飛び出してくる原因の一つとして、老化現象による椎間板機能の低下が挙げられます。
頚椎の間にある椎間板は常に圧力のかかる状態にあるので、組織の中で最も早く老化が起こるとされます。

 特に、頚椎の屈曲-伸展の可動域は頚椎の5/6椎間で最も起こりやすく、椎間板も変性しやすくなります。

 

ヘルニアを起こすとどうなる?

 

頚部痛や肩甲骨周囲の疼痛や肩凝りなどを引き起こします。また、それらが持続した後に上肢への放散痛や痺れなどの神経症状を起こすこともあります。

 

神経根型

上肢の痛み、痺れを訴えます。上を向いたり斜め後ろに首を傾けると上肢に痛みを起こします。障害された神経根の支配する領域の疼痛および麻痺症状として筋力低下、知覚鈍麻、腱反射の低下・消失を認めます。

 

脊髄症型

両上肢とくに、手・前腕尺側の痺れ、感覚鈍麻、手内筋をはじめとする上肢の筋力低下、筋萎縮、腱反射亢進などの症状を示します。日常生活機能低下、下肢の痙性、筋力低下によるあ階段昇降の不自由などのADL障害を示します。

 

治療法

 

神経根型と脊髄症型で異なります。

急性の激しい痛みがある場合は安静・頚部の牽引を行い負担を軽減させます。

症状が軽度なものであれば、神経根の圧迫が無くなるのを保存的に加療することは可能ですが、個人差があるため状態が変わらないや悪化しそうな場合は手術の適応となります。

 

まとめ

 頚椎椎間板ヘルニアは、首周りに痛みを抱える病気です。そのため、対策として、首や肩に負担をかけるような動作や作業を抑えてあげるのが重要になります。

また、首・肩こり改善のためのセルフケアも大切です。

マッサージやストレッチなどで痛みやしびれを軽減させることもできます。セルフケアを継続しても痛みが引かない場合、投薬やリハビリ、手術などの治療法もありますので、医師と相談のうえ、適切な治療方法を選択しましょう。

 

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