学生の膝の痛みには注意??【オスグッド】
2020年08月28日
皆さんこんにちは!石井です。
凄く暑い日が続きますね。皆さん、熱中症には注意ですよ!しっかり水分とミネラルの補給をして、もし熱中症の症状が少しでもあったらすぐ日陰に移動して首元、脇、股関節などを冷やして仰げるもので仰いで風で体温を下げましょう!
さて今回ですが、小中学生に多い膝の痛み【オスグッド・シュラッター病】についてお話いたします。
オスグッド・シュラッター病とは。
皆さんはオスグッドといわれて聞いたことはありますか?
最近のスポーツをしている子供たち、親御さんの中では割と有名な名前だと思います。
まず、オスグッドとは走ったりジャンプしたりなどの競技に多い「ジャンパー膝」の一種で、
ジャンパー膝には、・大腿四頭筋炎・オスグッド・シュラッター病・シンディンラーセンヨハンソン病・ジャンパーズニーと4種類ありその中の1つです。
オスグッドは男女だと男子に多く、年齢は男子は10~15歳、女子だと大体2歳くらい早く起こります。
症状は、最初は走ったり動いた後に痛みを感じます。そして悪化してくると動いている最中に痛みを感じ、さらに悪化していくと何もしていなくても痛みを感じるようになります。
症状が進んでくると、骨の変形が出てきて膝の下が出っ張ってきます。
概要
オスグッドの概要ですが、
大事なのは【膝伸展機構】と、【成長期】という言葉です。
まず膝伸展機構とは、膝を伸ばす際に連動して働く「大腿四頭筋」「膝蓋骨」「膝蓋靱帯」「脛骨粗面」です。
ですので、膝の伸展運動をする際には【膝蓋粗面】に対して負担がかかるということです。
そして成長期。
成長期には当然身長が伸びます。身長が伸びるときは成長軟骨が縦方向に伸びていくのですが、その部分は成長期は柔らかいです。
そして脚の部分では膝蓋粗面がある場所こそ膝の成長軟骨なのです。
それに加えて、身長が伸びるときは骨が成長します。
運動している成長期の子供は筋肉が硬く骨の成長スピードに筋肉の柔軟性が追い付いていけず、付着部である脛骨粗面を引っ張ってしまうとそこで炎症が起き痛みが出てしまいます。
症状は?
大まかな症状は2つ、「痛み」と「骨の出っ張り」です。
先ほども書きましたが、
初期症状は走ったりジャンプした後に違和感や痛みが出てきます。
初期段階では痛みは長引かず休めばすぐ落ち着きます。
次の段階に進むと走っている最中に痛みを感じ、脛骨粗面部に圧痛や熱感などの炎症症状がみられます。
さらに進むと歩行時、安静時にも痛みを感じズキズキとしてきます。
そして脛骨粗面はポッコリと膨らんで変形してくるのです。
最終段階は骨をはがしてしまい骨折してしまうことも稀にあります。
このように段階を踏んでいきますが、皆さん基本的には第二段階あたりで気づき第三段階で治療に来るので、当院にご来院の患者様はほかの治療院で「運動中止」といわれている人が多いです。
ですが、当院では【運動しながら痛みと付き合って施術していきます】!
当院では、運動をしながら施術していきます。
普通、運動はNGになることが多い外傷。
なぜ私たちがOKというのか。
それは、この症状は後遺症が残ることが少ないといわれているからです。
ですので、その場の痛みを多少我慢できるのであれば
施術とセルフケア、テーピングなどを行いながら運動はしてもOKです。
ただ、運動ではなく普通の日常生活動作(歩いたり、何もしなくても痛かったり)での症状が強ければオススメはしません。
そこは、「いつに大会があるのか」「本人の気持ち」などを鑑みながら親御さん、本人と相談して決めさせていただきます。
ストレッチ
ここでお伝えさせていただくストレッチは2種類。
すごく簡単なので皆さんぜひ試してみてください。
①大腿四頭筋ストレッチ
立位で片足立ちになり、浮いている足の膝を曲げます。
そのまま曲げていきかかとをお尻に近づけ、
さらに伸ばしていく場合は足を後ろに引いていきます。
②ハムストリングストレッチ
足を台に乗っけ、足首を90度にします。
そのまま、反動をつけず前かがみにしていきます。
どれも20秒から30秒で2,3回くらいやりましょう。
いかがだったでしょうか。
もし同じようなお悩みがございましたら、ぜひ一度お身体をみさせていただければと思います。