足関節の症例

2021年01月19日

明けましておめでとうございます!

しばらくお留守でしたが、このブログも再開したいと思います!

 

皆さんは足首の捻挫をしたことはありますか?

学生の時、社会人になってから…

意外に多いと思います。

 

足の捻挫をして、病院または整骨院に行かずに治したという方もいると思います。

実はこれが足の捻挫で一番やってはいけないことなんです!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで今回は足関節捻挫についてお話していこうかと思います。

 

足関節とは?

足関節は脛骨の内果(内くるぶし)と腓骨の外果(外くるぶし)と距骨という骨で構成されます。

また、足関節の周囲には関節を安定させるために沢山の靭帯が付着しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

この関節には、背屈(つま先を上げる)、底屈(つま先を下げる、地面を蹴る)、

内反(内側に捻る)、外反(外側に捻る)といくつか作用はありますが

肩関節や股関節に比べると関節可動域ははるかに狭いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

捻挫というのは関節可動域が狭ければ狭いほど逃げ場がなくなるため

起こりやすいとされています。

 

 

ここで足部を細かく見ていきましょう!

上記にある足関節と足部が合体することで本来の足の動きが可能になります。

 

足部を構成するのが

踵骨舟状骨立方骨楔状骨中足骨その他足趾の骨です。

これらの骨が正しく位置することによって地面を蹴りだしたり、歩いたりすることが

可能になります。

 

 

 

 

 

 

 

足関節の靭帯

足関節には関節を安定させるための靭帯が付着しています。

この靭帯が損傷することでその部位に共通した痛みを生じます。

 

外側、内側それぞれ異なる靭帯が付着しております。

ここでは特に足関節の安定に働く靭帯をご紹介します。

 

・外側

外側靭帯と総称され、前距腓靭帯後距腓靭帯踵腓靭帯で構成されます。

この靭帯は腓骨と距骨、腓骨と踵骨(かかと)を連結しています。

また、内くるぶしと外くるぶしを連結させる前脛腓靭帯後脛腓靭帯

踵骨と舟状骨、立方骨を連結する二分靭帯も足関節の外側に位置しています。

 

・内側

三角靭帯と総称され、前脛距靭帯後脛距靭帯脛舟靭帯脛踵靭帯で構成されます。

この靭帯は脛骨と距骨、脛骨と舟状骨、脛骨と踵骨を連結しています。

 

 

 

 

 

 

 

足関節捻挫

ではなぜ足の捻挫が起こるのか?

 

足の捻挫には内返し捻挫と外返し捻挫の2種類あります。

足の捻挫で起こるのはほとんどが内返し捻挫になります。

この内返し捻挫で損傷しやすいのが前脛距靭帯です。

この靭帯が損傷した場合外くるぶしの前方に圧痛があらわれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

足首が内側に捻られることにより足の外側にある靭帯が引き伸ばされ損傷してしまいます。

伸ばされただけなら症状は軽くで収まりますが、外力の加わり方や身体の柔軟性によっては

靭帯が完全に断裂したり、骨折に繋がることもあるので注意が必要です!

 

また、を安定させる靭帯に損傷がはいることで

本来の役割が果たせず、足関節の緩みが生まれてしまいます…

 

この緩みが出ている状態で放置して治してしまうと

関節が緩いままなので再び足の捻挫をしやすくなってしまいます。

 

 

反対に、外返し捻挫の場合は骨折のリスクが非常に高くなります

理由としては足関節内反可動域にくらべ外反関節可動域が極端に狭いからです。

可動域が狭い場合外力の逃げ場がなくなるため骨にその力がいってしまうためです。

症状

基本的な症状は以下の通りです。

・歩行時の痛み

・足関節内反、外反に伴う痛み

・損傷靭帯に共通した圧痛、腫脹

 

また、小指側のこの部位に痛みがあった場合は

中足骨骨折の可能性もありますので注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

足関節捻挫による靭帯損傷は三段階に分類されます。

1度損傷→靭帯が引き伸ばされた状態

2度損傷→靭帯の部分断裂

3度損傷→靭帯の完全断裂

 

1度、2度損傷の場合、患部の疼痛、腫脹、痛みによる可動域制限がみられます。

3度損傷の場合、上記に加え損傷部に陥凹が触れられ、足関節の不安定性がみられます。

 

当院での施術

足関節捻挫に対する菊川駅前整骨院のアプローチ方法です。

 

当院ではまず、ご来院されてから問診によるヒアリングで

・どうやって痛めたのか?

・どこに疼痛、損傷があるのか?

・損傷度合いはどうか?

・骨折、合併症の有無

などを詳しく検査させてもらった後、施術に入らさせて頂きます。

 

まず、最初に行うのが患部に対してアイシングハイボルテージという医療機器を使い

疼痛の軽減をしていきます。

この医療機器は約150Vの高電圧を患部に流すことにより

痛みを感じる閾値(痛いと感じるボーダーライン)を上げていき

痛みを感じずらくしていくものになります。

また、患部の血流を促進することによってを腫れを

落ち着かせるのにも役立ちます。

この機器は主に痛み、炎症、腫れが強い初期の症状に使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイボルテージ後

捻挫によりゆるくなってしまった足関節と

足部のアライメント(構造)を整えていきます。

 

最後に足部をテーピングで固をして終わりになります。

 

 

 

 

 

 

足関節捻挫の基本処置はアイシング、圧迫、固定がメインになります。

RISE処置と言われるものと同じになります。

 

施術後はテーピングにより患部の圧迫し腫れを抑えるのと

固定により患部の可動域を制限し安静を補助します。

 

症状にもよりますが1週間程度の安静が理想的でその前後くらいには

炎症、腫れ、痛みが落ち着くことが多いです。

 

最後に

足関節捻挫は年代問わず非常に多い症例です。

 

また、初期処置をいかにやりきるかで治癒期間や再発防止に

関わってきますので決して放置して治すなんてことはしないようにしてください

 

何かあった際はこの菊川駅前整骨院にご相談くださいね!

 

本日も最後までお読み頂き

ありがとうございました!